CADについて考える

 

CADとは・・・?

CAD(Computer Aided Design)は、コンピュータ支援による設計という意味で、

設計を行うための支援機器の一つです。

 

CADはComputer Aided Drawingと訳される場合もあり、CADベンダーの制作方針により、

「Design」と「Drawing」の使い分けをしています。

そのためユーザーも用途に応じてCADを選択する必要があります。

 

CADの定義として一般的なのが必ず対話型で作図が出来るということが挙げられます。

 

 

CADの種類

1)汎用系

特定の分野に特化することなく、あらゆる分野に適応するCADシステムです。

2)機械系

二次元の作図、編集機能とともに、三次元モデリング機能を有したシステムが多く見られます。モデリング機能としては、ワイヤーフレームモデル、サーフェースモデル、ソリッドモデルが代表的です。

3)建築、土木系

建具、鉄筋等のシンボル等が充実されたシステムが多く、景観図、日陰図等の作成が出来るものもあります。

4)電気系

配電、配線図を主として作図出来る特化型のシステムが多く、最近では、半導体の理論設計やレイアウト設計が出来るものが主流です。

5)その他

地図、測量、印刷、アパレルなどそれぞれの分野独自の機能を特化させたCADが数多くあります。

 

CADの活用術

1.汎用CADの使用
当社ではDRA−CAD for Windowsという二次元汎用CADを使用して作図をしています。

建築設備用のCAD(専用CAD)は数多くありますが、何故汎用CADを使用するか?

それにはいくつかの理由があります。

 

1)   作図のスピード

作図する際に汎用CADは定規と鉛筆をコンピュータで行うといった感覚ですが、専用CADはパーツを組み立てていくといった感覚になります。

専用CADは作図する際にそれぞれのパーツの属性や高さなどの情報を入力する必要があります。

これは図面を修正するといった場合に非常に効率の良いものとなり得ますが、最初に図面を提出するまでの時間がかかってしまいます。

 

2)互換性

1)で各パーツに属性などの情報があると書きましたが、現在多く使われているDXF形式の互換ファイルでは、絵としての属性以外は無視されてしまいます。

最近では図面の提出は原図よりもデータでのやりとりが多くなり、お互いに図面を修正しつつ完成させる、または複数のデータを組み合わせて完成させるといった形が多くなってきています。

専用CADは独自の互換ファイルを開発しているようですが、建設業界全体に浸透するにはかなりの時間がかかると思われ、データ変換の効率化を図る場合はシンプルなCADの使用が多くのCADに柔軟に対応出来ると言えます。

 

3)事実

汎用CADは現場単位では圧倒的にJW−CADが使われ、未だ対抗するCADが現れていないのが現状です。

それぞれの専用CADとJW−CADには価格でも機能でも大きな違いがあり、特に三次元のCADではJW−CADにDXF変換した場合に三次元としての属性を失ってしまうだけでなく、二次元としての属性を失ってしまう可能性もあり、図面の受け渡しをする場合”変換”の作業に以外と時間がかかってしまいます。

この点は汎用CAD同士ならば幾分緩和されます。多くのCADでJWWを読み書きできるコマンドを実装していますが、失った(元から存在しない)属性を得ることは出来ないため、そこから図面を加工するのにはデータを整理したり自社仕様に変える必要があるため、他者のCADを常に意識しなくていけない当社としては極力互換の良いCADを選択する必要が有ります。

 

※ここでは専用CADを使用していない理由を述べていますが、これは専用CADが 使えないわけではありません。例えば自社で加工や積算などをする場合には専用CADは威力を発揮すると思われますが、作図を中心に行っている当社ではそこまでの機能を必要としていないのです。

 

 

2.パーツの利用法

それぞれのCADで各図形を呼び出し、配置するといった作業が出来るようになっている。DRA−CADとて例外ではないのだが、当社ではそのような機能を利用するのは希だ、それではどのようにパーツというものを利用しているか?

 

1)パーツの図面化

1.で説明したように当社では汎用CADを使用しているため、初期状態で登録されているパーツはわずかなもの。そのためそれぞれパーツはカタログ等をトレースするか、メーカーのデータを使用するといった方法でパーツを使用するが、頻繁に使うシンボル、バルブ、継手などはすぐに呼び出せる状態が望ましい。それぞれのパーツの総数は千を超える数がある。そのパーツを登録する作業は大変だし、HDDの容量もかさむ事になる。同形で大きさの違うようなパーツは図形では判断しづらく、ファイル名に頼ることになるがいまだDOSで動いているCADも多数存在しているため、半角8文字では分別に限界がある。そこでパーツを図面化するといった発想にたどり着く。

図面としてパーツを作ることにより同種のパーツはすべて一つのファイルによって管理することが出来、社内でのデータの均一化も簡単だ。

他にもDXF形式に変換してしまえば、即座に他のCADのパーツとしても使用可能だし、FDなどにも必要なものがすぐに保存できるといったように非常に管理の面でも有効といえる。

 

2)新商品への対応

建築図面の作図で最も手間のかかる作業とも言えるパーツ制作作業は、メーカーがデータを提供してくれることによって、いくらか楽になってきているが、それでもいまだデータとして提供されない分野も数多く存在する。

建築設備の図面作成においてはパーツの使用頻度はかなり高く、新商品などのサイクルも結構早い。当然CADベンダーも新製品に対してのパーツ制作を行っているが、希望している物が即座に提供されるとは考えられない。

建築現場においては早い物ならば数ヶ月で完成してしまう物もあるので、実際図面を描いている期間はその中の数日間にしかすぎない場合もある。その場合はCADベンダー、又はメーカーの対応を待っていられない場合もある。そのため足りないパーツは自分自身で作成するのが一番早いやり方になってしまう。

 

3)蓄積

パーツを図面化する、しないに関わらず膨大なデータライブラリは、CAD利用者の財産となる。

専用CADの場合はデータライブラリが売りといっても過言ではない。

 

4)三次元の利点

最近の三次元CADではパーツを三次元化してどの角度からも見られるようになっているものが増えている。